昨日、元東京都知事 石原慎太郎氏が89歳で逝去されました。心よりご冥福をお祈り致します。

昨日、元東京都知事 石原慎太郎氏が89歳で逝去されました。

心よりご冥福をお祈り致します。

私は都議会議員として約6年半、都議会の場で石原元知事と仕事をさせていただきました。常に強いリーダーシップで都政を引っ張られ、都政改革において、硬直化した縦割りの組織を刷新し、都の財政再建では、青島幸男知事時代からの負債を大幅に減らし、一兆円近い基金を積み上げ、その後の健全な都政運営の道を開かれました。

元知事は常々、「東京は日本の首都としてやるべきことがある」とおっしゃられ、東京のディーゼル車規制、三環状線整備、羽田空港の再国際化、豊洲市場整備、東京マラソン、オリンピック招致、新銀行東京設立、認証保育制度創設など、東京が抱える多くの課題に対し、進取果敢に取り組まれました。それぞれの評価は別として、その実績は今日の東京の発展に確実に繋がっていると思います。

また国に対しても、大胆な発想で正論をぶつけ、「できない理由を並べるのではなく、出来る方法を示せ」と多くの人を巻き込み、立ち向かわれていく姿勢に、政治家として沢山のことを学ばせていただきました。

その中で特に印象に残っているのは、東日本大震災において、「東京の知事としての責任のもと、東京の出来ることを全て行う」とした覚悟の中で、東京が一丸となって支援する体制を作られたことです。

国からの都のレスキュー部隊派遣の要請に際しては、福島原発の危険な情報を各方面から収集しながらも、志願された隊員に心からの敬意と感謝を持って送り出され、その後帰還された隊員お一人お一人を温かく労われ、そのご家族にもご配慮されていたお姿が今でも心に残っております。

また尖閣諸島を都が購入するという大胆な政策を実行し、主権国家としての国の有り様に一石を投じられました。結果的に国有化への道を付けられたことは、元知事にしかできなかったことであり、当時10万人以上の方々から、約15億円にものぼる寄附が寄せられました。私は当時財政委員長として、寄附を下さった方々のお気持ちに背くことのないよう、使途を定めた基金条例を作らせていただきました。

豊洲問題については、築地市場の鉄道搬出入を前提とした構造上の問題や、敷地面積や老朽化など様々な課題に対する結論が二転三転する中で、用地確保や立地の面で、これ以上の移転候補地はないとの結論に至り、都庁全体が豊洲移転ありきで進んでいき、安全面に対する正確な裏付けや説明責任といった都民への信頼を担保する基本的な視点が欠けていたことが、問題の本質でありました。

振り返れば、本会議採決に向けて、新市場の無害化を約束した頃から、前のめりの傾向が表れていたように思います。大切なのは、確認が甘かった議会も含め、この教訓を今後に生かしていくことだと思います。

豊洲移転を決断され、ご苦労された石原元知事には、心から敬意を表します。

政治はいつも非情なる「結果責任」と言われますが、都政の歴史の中で、元知事の様々な実績は、大きく評価されるものと思っております。

本当に有り難うございました。

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