2008年09月16日 都市整備委員会 | 「ゆるぎない信念が東京を変える!」「誠実に、まっすぐに。」

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2008年09月16日 都市整備委員会

○鈴木章浩委員
(仮称)目黒リバーサイドタワー建設工事に関する陳情について質問いたします。
本件陳情は、建設基準法第59条の2の規定に基づいた総合設計制度による建築の許可にかかわるものであります。私は、総合設計制度につきましては、建築敷地の共同化及び大規模化により土地の有効かつ合理的な利用を促進するもので、公共的な空地空間の確保により市街地環境の整備改善等を図ることを目的としており、そのことにより市街地の防災強化、都心居住の推進、緑化の推進等を実現するための制度として、理解しております。
今般、近隣住民の方から本件にかかわる意見書等が送られてきました。私も、これらの意見書を読ませていただきました。私なりに要約しますと、住民の皆様の心配事や要望は、一つに目黒区が絶対高さ制限をかける条例改正を意識した駆け込みであり、二つ目に眺望の阻害による資産価値の低下、三つ目に風環境の変化を招くものであり、四つ目として、当該地が製薬会社跡地ということから砒素などの土壌汚染への十分な対応、そして五つ目に、高さ制限により建設された住宅が彩研不能となることととらえました。
そこで、まず5点ほど質問させていただきたいと思います。
この計画は、陳情者が主張されているような、高さ制限施工前の駆け込みをねらったものなのでしょうか。
○河村市街地建築部長
駆け込みのご質問でございますが、目黒区が高度地区の素案を公表したのは19年11月でございますが、事業者は平成18年10月に総合設計の事前相談を開始いたしてございます。その後、事業者は、土壌調査、その結果に基づく対策工事を19年4月から20年6月まで施工いたしました。このように、事業者は2年前から計画を進めてきてございます。
○鈴木章浩委員
ということは、高度地区の素案公表の以前から事前相談が行われていたということですね。
次に、陳情者は資産価値の低下をいっていますが、眺望侵害による資産価値の低下といわれましても、私は、それを評価するのはなかなか難しいのではないかと思っております。ところで陳情者はどちらにお住まいなのでしょうか。また、計画地の近くには高層建築物は他にないのでしょうか、お伺いいたします。
○河村市街地建築部長
陳情者にかかわる件でございまして、陳情者は、計画地とは目黒川を挟みまして対岸のマンションにお住まいの方々です。このマンションは、全体5棟で構成されておりまして、計画地から最も近い棟はおおよそ40メートルの距離にございます。高いものは15階建てで、20メートルほどの高い斜面の上に建ってございます。
この川沿いには、計画地から川上、川下、それぞれ各500メートルの範囲に約70メートルから100メートルの高さの建物が5棟既に建ってございます。対岸のはす向かい、近くには、最高高さ100メートル、幅にいたしまして200メートルを超える建物もございます。
○鈴木章浩委員
なるほど。
次に、陳情者は、高層建築物の風害また風環境の変化や、目黒川の、風の道機能の阻害についていっておりますが、都はこの計画をどうとらえているのでしょうか、お伺いいたします。
○河村市街地建築部長
都の、計画に対するとらえ方でございますが、都のヒートアイランド化の抑制のため、大規模な敷地の特性を生かしまして、この計画地内に十分な緑とオープンスペースをとって周辺市街地に川沿いのさわやかな風の流れを導くことは、重要というふうに考えてございます。
また、高層化に伴う風環境の変化に対しましては、建物の隅、そういったところを切ったり、地表部で風が強まる箇所、そういった箇所に植栽を密に配置したりして、通常の住宅市街地と同じ状況を出していこうというふうに考えてございます。
○鈴木章浩委員
ということはどちらかといいますと、総合設計制度により、敷地内に十分な緑と空地がとられており、周辺市街地の環境改善につながるもので、近隣への風害についても通常の住宅市街地と変わらない対応がなされているということと私は理解いたしております。
次に、陳情者は土壌汚染についても心配しておりますが、これに対し事業者にはどのように対応したのでしょうか、お伺いいたします。
○河村市街地建築部長
事業者への対応ということでございまして、土壌汚染に対する対応でございます。環境確保条例に基づきまして、事業者は必要な調査を行いまして、その結果に基づき対策工事を施工してございます。その結果につきましては、本年6月12日に環境局に報告されまして受理されてございます。さらに、6月20日には内部で審査終了ということになってございます。
以上でございます。
○鈴木章浩委員
これについても必要な対策工事がされており、環境局で受理、審査が終わっているということですね。
また、陳情者はまだ建設されていない住宅の建て替えまで心配しておりますが、高さ制限に対し、建設後不適合となる建物は再建できないのでしょうか、お伺いいたします。
○河村市街地建築部長
現在、区が考えております高度地区の素案、これによりますと、将来地区計画を地元で策定することなどによりまして、再建築を否定しているものではございません。
○鈴木章浩委員
わかりました。これまでの説明で、本計画は駆け込みのものではないということが明らかになったと思います。また、環境、景観面についても問題はないようですし、建物の再建も可能性がないというわけではないということです。
それでは、続いて、許可手続きに関してお伺いしたいと思います。
まずは、公聴会における地元住民の意見をもう少し詳しく伺いたいと思います。恐らく賛成、反対両方の意見があるのではないかと思いますが、公聴会でどのような意見が出たのか、詳しく教えてください。
○河村市街地建築部長
公聴会での意見についてでございますが、反対意見といたしましては、この建物が高すぎるということ、眺望景観に支障がある、景観条例に反するとか、区の高さ制限に適合した計画にすべきであるといったもの、また、風害対策や土壌汚染工事が不十分などといった内容のものです。
一方、賛成意見といたしましては、密集住宅地に公開のオープンスペースができること、歩道機能が拡充され交通安全性が増すことなど、歓迎するものでございました。
○鈴木章浩委員
また都は、許可に当たり、地元目黒区の意見を聞いているということですが、その区が回答してきた意見の内容をお教えください。
○河村市街地建築部長
区の意見の内容ということでございますが、目黒区が事業者に要望した趣旨に沿うようにご配慮願いたいということで、具体的には、高度地区変更第2次素案というのが公表されておりますが、その内容を踏まえた計画の見直しを検討するようにという要望が出てきてございます。
○鈴木章浩委員
そのような意見を踏まえて、都は、建築審査会に計画案を付議したわけです。都が審査会に付議しようとした考え方をお教えください。
○河村市街地建築部長
都といたしましては、高度地区の適用に当たりましては、一律に適合させるということではなく、
大規模な敷地などでは地域性を反映した形で対応することといたしております。
本計画は、緑と空気の少ない住工混在の木造密集地にあってしかも川沿いという地域特性、こういったことを踏まえますとともに、大規模敷地の特性を生かし緑とオープンスペースを確保することにより、川からのさわやかな風を周辺市街地へ送り込む計画となってございます。市街地環境の整備改善に資するものであると考え、付議いたしました。
○鈴木章浩委員
そうした考えで審査会に付議したということですけれども、それで結果はどのようになったのでしょうか、お伺いします。
○河村市街地建築部長
結果は保留となりました。
○鈴木章浩委員
結果は保留だったということですけれども、都は、保留の理由をどうとらえているのでしょうか。事業者には何と伝えているのですか。そして、今どういう状況になっているのか、お教えください。
○河村市街地建築部長
何点かお尋ねがございました。まず、都といたしましては、現行の高度地区、北側斜線制限といったものへの配慮を求められたものというふうに理解してございまして、都といたしましては、現在、事業者において検討中というふうに聞いてございます。
○鈴木章浩委員
これまでの答弁で明らかになりましたように、絶対高さ制限前の駆け込みを狙ったものではないようですし、総合設計により高層にはなりますが、公開のオープンスペースを歓迎し、賛成する意見もあります。
そもそもこのような建築問題については、建て主側の十分な説明と相互の話し合いによる努力を期待する中で、建築審査会が保留しそのことを都が事業者に伝え、現在事業者が検討中ということですので、とりあえず、今回この陳情の取り扱いについては継続したいと思います。
以上です。

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